絵本読んで!
紹介した絵本これまで紹介した絵本
絵本読んで!

絵本:ばったくん

img111「ばったくん」
作:五味 太郎
出版社:福音館書店

さくら組のお友だちと一緒に、ぴょーんぴょん!

五味太郎さんの小さなかわいらしいばったのお話です。
飛ぶのが得意なばったくん。
ぴょんぴょん飛んでおさんぽします。
あっちこちぴょんぴょん。
ばったくんは無事にお家に帰れるかな?

飛んでいくばったくんを子どもたちと一緒に追いかけて楽しむ絵本です。
途中、家の中に迷い込んでお部屋の中をさんぽ。
ゴミ箱に落っこちたり、犬にびっくりしたりしながら、ぴょんぴょん飛んでいきます。

SN3S0449絵本ではばったくんが飛んでいく軌跡が描かれていますが、今日は小さなばったくんのペープサートを作って、絵本の中を自由にぴょんぴょん飛ばせて見ました。
子どもたちは「ばった飛んだな!」と小さなばったくんに大喜び。
ばったは身近な生き物ですが、子どもにとっては不思議な興味の対象です。
河原や公園へ散歩に行ったとき、草むらにばったを見つけたら、その飛ぶ様子をじっと観察しているかもしれませんね。

絵本読んで!

絵本:どろんこあそび

book「どろんこあそび」
作:川上 越子
出版社:架空社

さくら組のお友だちと一緒に、どろどろどろあそび。

暑くなってきて、保育園でも水あそび、どろんこあそびを楽しむ季節になりました。
子どもたちも水の冷たさ、どろの面白さに時間を忘れて遊びに夢中になります。
そんな楽しいどろんこあそびを描いた絵本です。

おいも、だいこん、にんじん。
主人公は子どもたちもよく知っている野菜たち。
どろんこあそびをめいっぱい楽しんでいる野菜たちの生き生きとした姿は、子どもたちが遊んでいる姿そのまま。
子どもたちもその姿を見てワクワクした気持ちで見入っていました。
どろんこあそびの楽しさを知っているからこそ、野菜たちに共感し、一緒に楽しもうとする気持ちが湧いてくるのでしょうね。

さつまいもの楽しそうな姿を見て、
「おいもとったな。」とつぶやく子も。
保育園の畑でいもほりをしたことを思い出したのでしょう。
畑の土の中にいたさつまいも。
掘り出して、どろあそび!
なんとも楽しそうですよね。

絵本読んで!

今日の読み聞かせ(りんご)

りんご組のお友だちと一緒に「おつきさまこんばんは」を読みました。
すっかり赤ちゃん絵本の定番となったこの絵本。
子どもたちも大好きです。
表紙の絵を見せて「だれやろ?」ってきくと「おつきー」とKくん。よく知っています。

薄暗い夜の絵から、明るく美しく輝くおつきさまのコントラストがとても印象的。
子どもたちもこの明るいおつきさまをジッと見つめていました。
くもに隠れちゃうと、とっても残念そうな表情をするAちゃん。
でもすぐに現れたおつきさまにニコニコでした。
この絵本はおつきさまの表情がとても細かく描かれています。
小さい子は、人の表情を読み取って自分の思いを伝えようとしたり、心の安定を図ったりします。自分にとって安心できる人なのかどうかを計っているのでしょう。
同じようにおつきさまの表情を見て、残念そうな気持ちや、ニコニコの気持ちを読み取っているのかもしれませんね。
「おつきさま笑ってる!あーよかった!」そんな気持ちなのでしょう。

絵本の背表紙にはあっかんべーのおつきさま。
いつも、この絵を見ながら、あっかんべー遊びをして終わります。
みんな上手にあっかんべー!

絵本読んで!

今日の読み聞かせ(ひまわり)

ひまわり組のお友だちと一緒に「もりのおばけ」を「おーい」って呼びました。
なぜか子どもたちに人気の怖い絵本です。

かたやまけんさんのモノクロの絵。
なんだかちょっと怖い雰囲気。子どもたちも感じているようでした。
何度も読んでよく知っている子もいますが、知らない子はおばけの登場にちょっとビックリ。
「おーい」という言葉のあとにおばけが登場する。
そんな言葉の印象付けでお話を読むと、言葉からもその先のおばけの登場を予見し怖さに構えている子どもの姿もあります。
「また、おばけくるで」と身構えたりすることからも分かりますね。

おばけに取り囲まれたぼくを見てみんなドキドキ大注目。
なんとか助かったぼくにホッとため息が漏れました。

「面白かった。もういっかい読んで!」
なぜか、この絵本を読むと必ずこう言われるのです。
不思議ですね。

絵本読んで!

絵本:ねないこだれだ

img108「ねないこだれだ」
作:せな けいこ
出版社:福音館書店

さくら組のお友だちと一緒に「おばけになって、とんでいけ~」

せなけいこさんのおばけシリーズの絵本です。
白くてふわっとした体、ぎょろっとした目、まさに「おばけってこんな感じ」おばけイメージの原型になっているような絵ですね。
このおばけキャラクター、小さい子にはちょっと怖い印象を残すようです。
せなさんの絵本にはたびたび登場するおばけなんですが、正体不明の「怖い」と言う気持ちを表している象徴のような存在です。
怖いという気持ちがあることを子ども達が知るきっけに、おばけや鬼のような正体不明の生き物(?)が使われているのかもしれませんね。

さて、さくら組のお友達。
平気な顔でお話を聞いている子もいれば、お話が始まったとたん、何かを察知したのか、お友達の後ろへ隠れて陰からこっそり見ている子も(^_^;
絵本自体、終始暗い色調で進むので余計に怖い印象があります。
おばけに手を引かれて飛んでいくお友達の絵をだまってみているさくら組さん。
泣く子は一人もいませんでしたが、息を呑んで見守っている子どもの姿に、怖さを敏感に感じているんだなと思いました。
お話はおばけに連れて行かれてしまうところで終わり、小さい子向けの絵本としてはハッピーエンドにはならないある意味珍しいお話です。

「おしまい」と絵本を伏せると緊張感が解けてホッとするさくら組さん。
大丈夫、おばけなんてないさ。

絵本読んで!

絵本:かさ さしてあげるね

img107「かさ さしてあげるね」
作:はせがわ せつこ
絵:にしまき かやこ
出版社:福音館書店

さくら組のお友だちと一緒に、ピトシャンピトシャン、あめさんぽ。

子どもたちのために、たくさんの絵本を残してくださった長谷川摂子さんの作です。
小さい子向けの雨の日の絵本としてよく読まれます。
雨ふりの日、色んな動物たちが現れて、男の子がかさをさしてあげる優しい気持ちのお話です。

さくら組のお友達もかさをさしてあげてよかった。と言う気持ちなのか、笑顔でよく聞いてくれていました。
色んな動物にあわせた面白いかさが登場します。
きりんのかさを見たお友達「おっきいなぁ」、アリのかさを見ると「ちっちゃい」ってよく見ています。
雨音のオノマトペも面白く、子どもたちも一緒に繰り返して表現してくれました。
読み終えた後も、自分のかさのことや、雨のときかさをさしたことを一生懸命お話してくれたさくら組さん。
雨の日って、子どもたちにとって特別な日なのかもしれません。

雨の降る日にお外を見ながらこのお話を思い出し、だれか来ないかなぁ~と待つ子どもの心には、きっと色んな動物たちがかさを求めてやってくるのかもしれません。
とても、楽しそうな雨の日ですね。

絵本読んで!

絵本:どうながのプレッツェル

img106「どうながのプレッツェル」
作:マーガレット・レイ
絵:H.A.レイ
訳:わたなべ しげお
出版社:福音館書店

ふじ組のお友だちと一緒に、どうながダックスフントと遊びました。

この海外の絵本もロングセラーの人気本。
作者は「ひとまねこざる」(おさるのジョージ)でおなじみのレイ夫妻です。
物語はプレッツェルのどうなが体型にスポットを当てて、小さな恋を実らせるおはなし。
最初はプレッツェルの体型を面白く感じていた子どもたちも、大好きなグレタに嫌われる様子にちょっと残念そう。
嫌いなものは嫌い、とはっきりしているグレタの性格もどこか子どもっぽくも見えます。
それでもあきらめないプレッツェル。どうなるの?

好き、嫌いを感じるようになった子どもたちはどう感じたのでしょう。
大好きなお友達。
大好きな先生。
誰かを好きになるって言うことは、奥深い心の反応だということをグレタは教えてくれます。
そしてそれは、ちょっとしたことでは揺るがないものなのだということをプレッツェルが教えてくれます。

ふじ組のお友達もみんな「よかった」って表情でした。

絵本読んで!

今日の読み聞かせ(りんご)

りんご組のお友だちと一緒に「えーん えんえん」を楽しみました。
泣いてる赤ちゃんを色んな動物たちがあやしに来てくれるお話に、子どもたちは不思議そうに見入っていました。
ねこさんが来て、カンガルーが来て、カバさんが来て。
遊んでいる赤ちゃんの表情もちゃんと見ていて、カンガルーさんと遊ぶ赤ちゃんは泣いてないって教えてくれました。
ほんとやな。赤ちゃん嬉しいんかな?
そんなやり取りをしながら読み進めると、
カバさんの場面でボソッと一言。
「次、ぞうさんかなー?」
残念!
子どもなりにお話の先を見通して「ぞうさんだったら楽しそう」と感じたのでしょうか。
ちなみに、最後はお母さん(^^)
ホッと一安心の子どもたちでした。

絵本読んで!

絵本:ぼくのさんりんしゃ

img105「ぼくのさんりんしゃ」
作:津田 櫓冬
出版社:福音館書店

ゆり組のお友だちと一緒に、大事なさんりんしゃに乗っていきました。

大きくなったぼくが、もう乗らなくなった「さんりんしゃ」を捨てに行くところからはじまるお話。
雨に濡れどこかさびしげなさんりんしゃが気になって、様子を見に行くと色々な動物がこの捨てられたさんりんしゃを欲しがります。
それをことごとく「乗らないほうがいい」と助言するぼく。
何度も何度も断って誰も乗せないようにします。
だけど、とうとう「ごみしゅうしゅうしゃ」がやってきてさんりんしゃを持って行こうとしますが、、、

「だって、これ、、、ぼくのさんりんしゃだもん」
そんな気持ちがにじみ出てくるぼくの言い訳。
子どもっぽい中にも必死さが伝わってきて、後ろ髪を引かれるような思いに共感してしまいます。
捨てなきゃ、でも捨てられない。
その理由はきっと、たくさんの思い出がそのさんりんしゃに詰まっているからなのでしょうね。

ゆり組のお友達。
お話を最後までだまーって聞いて、お話に集中していました。
ぼくの可笑しな言い訳をときおり笑って聞いていましたが、さんりんしゃが持って行かれそうになると真剣な眼差しでどうなるのだろう?と大注目。
結局、ぼくはさんりんしゃを持って帰ることに決めると、ハァ~っと安堵のため息がもれていました。
お話のあと、自分たちの持っている大事な三輪車や自転車のお話でひとしきり盛り上がり、宝物への思いを強くしているようでした。

大切にしているものを捨てるとき、なかなか気持ちの整理がつかないことってあります。
子どもたちだって同じように感じています。
ガラクタをいつまでも宝物にしているのもそうでしょう。
大人には分からない、子どもだけが感じている宝物の良さ大切さ。
それを捨てるときはちゃんと納得してから捨てることも子どもにとって大切な儀式なのでしょう。

絵本読んで!

絵本:おおかみと七ひきのこやぎ

img104「おおかみと七ひきのこやぎ」
グリム童話
絵:フェリクス・ホフマン
訳:せた ていじ
出版社:福音館書店

ふじ組のお友だちと一緒に、「おまえはきっと、おおかみだろ!」

誰もが知っているグリム童話のお話です。
母やぎのいいつけを守って留守番していたこやぎたち。
でも、悪がしこいおおかみに襲われて食べられてしまいます。
母やぎは子どもたちを救い、おおかみをやっつけるために立ち上がります。

こやぎとおおかみのやり取り。
おおかみの悪知恵の面白さ。
ハラハラドキドキの展開も存分に楽しめるお話です。
ふじ組の子どもたち、すぐにお話の世界に飛び込んでいました。
絵本を見つめる真っ直ぐな眼差し。すごい集中力!
長いお話にもかかわらず、飽きることなく最後まで聞き入っていました。
読み終えると「えーもう終わり?」時間が経つのも忘れて、本当にお話に夢中になっていたのでしょうね。
もっともっとお話を楽しみたい、そんな気持ちが伝わってきました。

ところで、この絵本はよく残酷さが議論されることがあります。
特に中でもこやぎたちが「おおかみしんだ」と踊り喜ぶ場面があります。
悪いことをしたから殺された。勧善懲悪。と言う意見もあれば、死を喜ぶような心理は残酷という指摘もあります。
私はこの絵本をそのまま子どもたちに提供することをすすめています。

この絵本のお話は擬人化されているとはいえ、やぎもおおかみも「生きること」に必死になっている姿を描いています。
食べる側、食べられる側の知恵比べ、それは、生きるうえであたりまえのように繰り返されてきたことです。
そしてそれは、善でもなく悪でもありません。
子ども達が生きるために必死になった母やぎ、生き延びるためになんとか空腹を満たそうとしたおおかみ。
両者に同じ言い分があるのです。

いつかきっと子どもたちも「生きること」を読み解く力をつけて、後にこのお話に触れたとき思い直すことがあるでしょう。
そうやって人は、自分自身でちゃんと考え理解して「生きる力」を身につけるのだと思います。

紹介した絵本これまで紹介した絵本
本文中に使用している絵本画像は出版者様の許可を得て掲載しています。転載や二次使用は固くお断りします。