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絵本読んで!

絵本:ぐりとぐらのおきゃくさま

「ぐりとぐらのおきゃくさま」
作:なかがわ りえこ
絵:やまわき ゆりこ
出版社:福音館書店

たんぽぽ組のお友だちと一緒に、おや?誰だろう?

登園時のお部屋の様子を見ていると、たんぽぽ組のお友達が絵本を読んで欲しくてたくさん持ってきたので、その中のひとつぐりとぐらの絵本を読みました。
冬の絵本の定番といえばサンタクロース。
色々なサンタの絵本がありますがこの絵本はちょっと変わっています。

いつものように仲良く遊ぶぐりとぐら。二人が見つけたのは大きな足跡。
足跡を追っていくと、なんと自分たちの家の中へ続いています。
謎のお客様の正体は一体だれだろう?と探します。
そして、台所にいた不思議なお客様は、ぐりとぐらに美味しそうなケーキをプレゼントしてくれます。
森のみんなと一緒に謎のおじいさんが作ってくれたケーキを食べて幸せなぐりとぐら。
ハッピーエンドなおはなしです。

たんぽぽ組のお友達もじっくりと聞き入っていました。

このおはなしの変わっているところは、おじいさん=サンタクロースであると言うことが一言も書かれていない点です。
大きな長靴、赤いオーバー、赤い帽子、おおきなふくろ、しろひげのおじいさん。色んなヒントが出てきます。
どう考えてもサンタクロースなのですが、「サンタさんがやってきて、」とは書かれていません。
ぐりとぐらの独特の創造世界に、俗世のものを持ち込まないようにしたのかもしれませんね。
でも、それっぽいお話に仕上げてあるのがいいですね。

考えてみると、保育園のクリスマス会でサンタクロースがやってきますが、そのサンタさんに向かって「あなたはサンタさん?」なんて聞く子は一人もいません。
だって言わなくても、子どもたちは「サンタさんだ」って分かっているのですから。
このおはなしもそれと同じなのでしょう。

子どもたち自身が「サンタさんだ」と確信を持って思った気持ちを考えるなら、わざわざ書かなくても大丈夫。
「ぐりとぐらにもサンタさん来たな」というつぶやきがそれを物語っています。
面白いですね。