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絵本読んで!

絵本:ころころ にゃーん

img120「ころころ にゃーん」
作:長 新太
出版社:福音館書店

りんご組のお友だちと一緒に、ころころ、にゃーん!

長新太さんは子どもたちのために発想豊かで愉快な絵本をたくさん残してくださいました。
独特の線の太い絵、面白い主人公たち、意外なお話、大人ではちょっと理解しがたい絵本だってあります。
思うに、まるで子どもが描く世界を絵本の中にそのまんま描いているように感じます。

さて、「ころころ にゃーん」は親ねこと子ねこが遊んでいる様子を描いた絵本です。
オノマトペの繰り返し、そして、特徴的なのがサインペンで描いた様な単色の絵。
いまは生活の中にカラフルでたくさんの色をふんだんに使える時代。どこを見てもリアルで豊かな色のものであふれています。
しかし、この絵本は全く色を廃したような描き方をしています。
しかも、ピンクと言う色使い。
パッと見て、むむむ、、、と思ってしまうかもしれません。
でも、だからこその良さがあるのです。

りんご組のお友達。
はじめて見る絵に興味津々。
読み進めていくと、ちゃんと、「ねこちゃん」「ころころあるで?」と言葉で教えてくれます。
どうやら、子どもたちはこの単色の世界に対して何の違和感も持っていない様子。
それどころか、「ころころふえた!」「ねこちゃんねとう」「あ、おきた」「またねた!」「ころころしたらねたなー」「またくるかなー」と次から次へ言葉が出てきます。
それも、実に細かいところまでしっかりと見て言葉にしています。

なるほど。単色の味気ない絵は、色にとらわれずに、細かい描写をじっくりと観察することや、描かれている物語へ意識を向けるためのアイディアなのだと気付きます。
0~2歳の子どもは特に目からの情報を頼りに世界を感じています。
彩りの美しさを感じることも大切ですが、細部をじっくり見ると言うことも同じくらい大切です。
この絵本はそういったことを子どもたちに見せてくれる絵本なのではないでしょうか。

そんなことを、りんご組の子どもたちが教えてくれました。
同じく長新太さん作「ごろごろ にゃーん」も同じ流れの絵本になっています。