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絵本:さんまいのおふだ

「さんまいのおふだ」
新潟の昔話
再話:水沢 謙一
絵:梶山 俊夫
出版社:福音館書店

ふじ組のお友達と一緒にすたこら逃げた山の中。

子どもたちが好きな昔話のベストテンに必ず入るお話「さんまいのおふだ」です。
昔話というと、鬼にような怖いものが登場することが多いのですが、このお話ではおにばさが登場します
淡々と進むお話なのですが、こぞうとおにばさとのやり取りの中にもおにばさの乱暴さ、怖さがおり込まれていて、説明がなくとも恐ろしげな妖怪だと感じられます。

おにばさと不思議な神通力を持ったさんまいのおふだの対決。
子どもたちも、こぞうがおにばさから逃げる場面が大好き。ほどよいハラハラドキドキ感で食い入るようにお話の世界に入り込んでいました。

しかし、神の力をもったおふだをも打ち破る、人知を超えた力を持つおにばさ。
とうとう追い詰められたこぞう。
いよいよどうなるんだろうと、子どもたちも見つめます。

しかし、期待を裏切るかのように、お話の最後はなんともあっけない幕切れ。
おしょうさんが豆になったおにばさを食べて、はい、おしまい。
子どもたちもなーんだ、と言う気の抜けた、でも、少しホッとして笑顔もちらほら見えました。
ドキドキからホッとする瞬間に面白みを感じているのかもしれません。

いかなる力を持つ者であろうとも、ひとりの智恵者には敵わない。
人を救う本当の力を持ってほしいですね。