‘絵本:ふくろうのダルトリー’ タグのついている記事

絵本読んで!

絵本:ふくろうのダルトリー

img103「ふくろうのダルトリー」
作:乾 栄里子
絵:西村 敏雄
出版社:ブロンズ新社

すずらん組のお友だちと一緒に、ダルトリーのりんごをいただきました。

ふくろうのダルトリーが置いたりんごが運ぶ優しさあふれるお話です。
ダルトリーのただ一人の友達はお月様。
いつもお月様が欠けてやせていくのが心配で、元気を出してもらおうと小さなりんごを運び置きます。
翌日には決まってなくなっているりんご。
ダルトリーはお月様がりんごを食べて元気に太っていく姿に安心します。
でも本当は、ダルトリーのりんごは小さな優しさと一緒にいろんなところへ転がって行くのです。
届いた先に小さな幸せが生まれ、そしていつしか、その幸せがダルトリーの元にも届きます。
ダルトリーの小さな優しさが形を変えて人々に届けられる物語。
優しさは知らない間に幸せとなり、生きることを豊かにしていくこと。
そのさり気ない優しさがずっしりと心に響く物語です。

乾さんと西村さんお二人は「バルバルさん」と言うとっても楽しい絵本でも共作されています。
しみじみとした分かりやすい聞かせるお話と、西村さんの優しい絵がとてもよく、物語の最後に描かれている明るく優しい町並みのページがとても光っています。

さて、すずらん組のお友達。
お話の最初からジッと食い入るように見つめます。
こんなに食いついた子どもたちを見たのは久しぶり。
淡々と語るお話もしっかりと耳を傾けて、一言も漏らすまいと聞き入っていました。
お話が終わると、ホゥっとため息。お話の世界に入り込んでいたんでしょうね。
背表紙を見せながら、「これ誰のりんごやったっけ?」と聞くと、
「ダルトリーやん」
「りんご置いといたらころがってええんや」
りんごの行く先に良いことが起こる。
ダルトリーのりんごが次々と幸せを運んでいる様子をちゃんと理解しているようです。