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絵本読んで!

絵本:ふしぎなやどや

20131030160637546_0001「ふしぎなやどや」
文:はせがわ せつこ
絵:いのうえ ようすけ
出版社:福音館書店
(中国の伝奇を再話したお話です)

すずらん組の友達と一緒に、そばまんじゅう食べてろばになれ!

長谷川摂子さんが再話した中国の古いお話です。
ある町の宿屋の女将が不思議な力で泊り客を次々に「ろば」にしてしまい、売り飛ばしてしまうちょっぴり怖いお話し。
その女将の秘密を知った若者が女将をこらしめるために策を打ち、女将をろばにしてしまいます。
そこへ現れたのは不思議な老人。お話はいったいどうなるのでしょう。

不思議な不思議な妖術・仙術が描かれていて、中国に伝わる不思議な世界観が楽しめるお話です。
とても不思議なことが次々に起こり、現実離れしているお話なんですが、それが子どもたちの敏感な感覚を刺激して興味を引き、お話の世界の入り口になっているように思います。
井上洋介さんの大胆な絵もお話の印象付けに一役買っていますね。

さて、子どもたち、女将の術を描いた場面に入るとお話をじっくりと聞き込んでいました。
怪しげな術を使う女将のことを「悪い奴や」と、悪事もちゃんと理解していました。
女将をこらしめる若者の作戦も成功し、悪いことをすればばちが当たると言う通り、子どもたちもお話の展開に納得している様子でした。
でも、最後に登場する老人が女将を逃がしてしまう(許す)場面で「あれっ!?」となった子どもたち。
老人が誰なのか。どうして女将を逃がしたのかは描かれないままお話は終わります。
子どもたちはどう思ったでしょう。
「もう悪いことせえへんかな」
そんな一言も聞こえてきました。

中国の不思議な不思議なお話しの世界観。
仙人の世界に少しふれた子どもたちでした。