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絵本:ぼくのさんりんしゃ

img105「ぼくのさんりんしゃ」
作:津田 櫓冬
出版社:福音館書店

ゆり組のお友だちと一緒に、大事なさんりんしゃに乗っていきました。

大きくなったぼくが、もう乗らなくなった「さんりんしゃ」を捨てに行くところからはじまるお話。
雨に濡れどこかさびしげなさんりんしゃが気になって、様子を見に行くと色々な動物がこの捨てられたさんりんしゃを欲しがります。
それをことごとく「乗らないほうがいい」と助言するぼく。
何度も何度も断って誰も乗せないようにします。
だけど、とうとう「ごみしゅうしゅうしゃ」がやってきてさんりんしゃを持って行こうとしますが、、、

「だって、これ、、、ぼくのさんりんしゃだもん」
そんな気持ちがにじみ出てくるぼくの言い訳。
子どもっぽい中にも必死さが伝わってきて、後ろ髪を引かれるような思いに共感してしまいます。
捨てなきゃ、でも捨てられない。
その理由はきっと、たくさんの思い出がそのさんりんしゃに詰まっているからなのでしょうね。

ゆり組のお友達。
お話を最後までだまーって聞いて、お話に集中していました。
ぼくの可笑しな言い訳をときおり笑って聞いていましたが、さんりんしゃが持って行かれそうになると真剣な眼差しでどうなるのだろう?と大注目。
結局、ぼくはさんりんしゃを持って帰ることに決めると、ハァ~っと安堵のため息がもれていました。
お話のあと、自分たちの持っている大事な三輪車や自転車のお話でひとしきり盛り上がり、宝物への思いを強くしているようでした。

大切にしているものを捨てるとき、なかなか気持ちの整理がつかないことってあります。
子どもたちだって同じように感じています。
ガラクタをいつまでも宝物にしているのもそうでしょう。
大人には分からない、子どもだけが感じている宝物の良さ大切さ。
それを捨てるときはちゃんと納得してから捨てることも子どもにとって大切な儀式なのでしょう。