ギャラリー更新:ほし-宿泊保育

ほし-宿泊保育の様子をアップしました。
こうえいギャラリーからご覧ください。

5歳児最大のイベント宿泊保育を無事終えることができました。
入念な準備をしてくださった保護者の皆様、日頃から子どもたちを支え励ましてくださり心より感謝申し上げます。
子どもたちは笑顔で帰宅することができました。
どうぞ、たくさんお話を聞いてあげてください。

さて、宿泊保育には大きく2つの目的があります。

一つは「就学に必要な成長の種を撒くこと」です。
子どもたちはこの2日間で様々なことを感じたと思います。
家族を思う寂しい気持ち。
新しい事に胸躍らせるワクワクした気持ち。
未知のものへの不安や心配の気持ち。
みんなで励まし支え合うあたたかい気持ち。
心を動かすことによって、子どもたちは成長の階段を自らの足で登っていきます。
宿泊保育では短い期間でこういった就学に必要な成長の種を撒きました。
その種はこれから芽を出し花を咲かせることでしょう。

もう一つの目的は「自立し戸惑わずに行動できるか」を問いかけることです。
小学校では保育園のように手厚い支援はありません。
自ら理解し、自ら考え、自ら動くことが求められます。
下校時を考えれば、誰の助けもなく1年生自らが安全に行動し帰宅しなければならないのです。
当たり前のことですが、ハードルを目の前にして飛び越えるのは、保護者の皆様ではなく当事者である子ども自身です。
その子どもたちができるようになるために、まずは基本的な生活活動である、
「安全に行動できる」
「身辺整理ができる」
「食事がきちんと摂れる」
それらが子ども自身出来たかを問いかけ、就学準備に必要なことを浮き上がらせます。

子どもがすべきことを親が手を出しやってしまうとどうなるでしょうか。
「自分のかばんは自分で持つ」
たったこれだけの事を繰り返し習慣付けると、身辺整理や持ち物の管理が身に付きます。
それを様々な理由で先延ばし、親がかばん持ちになるとどうなるでしょう。
せっかく蒔いた成長の種から、いつまでたっても成長の芽は出てきません。
実際、こういった習慣を身に付けるには1年では短いのです。
3歳より前から綿々と身に付けていくべき事がらなのです。
それほど時間がかかることを小学校直前に詰め込むと、子どもにとってストレスとなりかねず、前向きな気持ちの芽生えを抑えてしまい、学校が嫌になる原因にもなりかねません。

じぶんのことはじぶんでする。
それを身に付けるには、種を撒き、芽吹き、花が咲くまでの時間がかかります。
今からでも遅くはありません。
子どもの成長を信じ、支援すること。支えることが大切です。

写真を通じて、宿泊保育の持つ2つの目的の大切さを今一度、感じて頂きたいと願うばかりです。